「選挙のことを書いた市政リポート良かったよ」
週末にある方から私が2年前に発行した市政リポートに対してお褒めの言葉をいただきました。正直、忘れていましたが、当時の市長選挙前、若い人への選挙啓発のために書いたものでした。
日頃、広報活動を続けていても、あまり手応えを感じないものです。でも、地道にやってるとこういうホッコリしたお言葉を頂戴します。なので、全文再掲載いたします。
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初めて投票へ行かれる若い方たちへ 今回の狛江市長選挙で、投票へ行くか、行かないかを迷われている若い方もいらっしゃると思います。そうした方々には、「別に気負わなくてもいいですよ」とお伝えしたいと思います。実際に、「政治のことはよくわからない」と思われる方はたくさんいらっしゃいます。それでも、わからないなりにウエブサイトなどを見て、自分なりにいいと思う候補者がいれば投票する、それだけでいいと思います。なぜならば、皆さんがこれから生き続けて、暮らしていく限り、選挙は何十回もやってくるからです。
お伝えしたいことは、初めての選挙はあくまでも「はじまり」ということを忘れないでほしいということです。選挙は投票して終わりではありません。自分の投票した相手が、自分が関わった選挙で選ばれた代表が、その任期中に何をするのか、それを考えることが何よりも重要だと思います。選んだ相手が勝とうが負けようが、自分がその人に投票したという事実を、自分と社会の関わりの「はじまり」だととらえてください。そして、そこから政治や選挙に、人生のほんのわずかな時間でも関心を持っていただきたいのです。 しかし、どうしても選挙には行きたくない、行く価値を感じられないという方もいらっしゃいます。そうした方には、もう一つお伝えしておくと、年をとってから「政治に関心を持ってこなかったけれど、今は後悔している」とおっしゃる有権者の方々を私はたくさん見てきました。
特に30代に入ると、多くの人は配偶者を持ったり、子供を授かったり、親が要介護になったりといったライフサイクルの変化を実感してきます。自分が守るべき存在ができたとき、私たちは確実に社会の助けを必要とします。あるいは、その助けが適切であることを望むようになります。同時に、どんどん「知りたいのにわからないこと」が増えてきます。多くの人が、ここで初めて「政治に無関心では良くないから、投票に行ってみようかな」と感じるようです。お子さんやお孫さんがいらっしゃる方は、ぜひこうした話を伝えて頂ければと思います。
「あなたは政治のことを考えなくても、政治はあなたのことを考える。」 この言葉はアウン=サン・スー・チーというミャンマーの指導者の父親が残したセリフです。なんとなく、心に残りませんか。会ったことのない人であっても、「あの人はあなたのことをいつも考えているんだよ」と言われているようなものです。実際に政治は私たちのことを、私たちが自分たちのことを考えているのと同じくらい強く考えていると思います。 政治や社会というものは、たしかに実態がつかみにくい相手です。メディアを眺めていると、政治家は胡散臭く感じることがあるかもしれません。くだらないスキャンダルや、ため息の出るような不祥事の数々を見ていると、「政治なんてどうでもいいや」と思うかもしれません。
それでも、さきほどのセリフを勝手に借りますが、政治はあなたのことを考え続けます。なぜならば、どれだけ不完全であっても、きれいごとであっても、「あなたのことを考える」のが政治だからです。 そうした政治と、何かのタイミングで向き合ったとき、投票は「私の気持ちをあなたに(しばらくの間)託してみます」という最大のメッセージになります。 来週、7月15日に始まる狛江市の市長選挙。あなたの「はじめて」になりますように。
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